推奨
クラス
エビデンス
レベル
Minds
推奨
グレード
Minds
エビデンス
分類
血漿BNP・血清NT-proBNP
診断I A A I
重症度I A A I
予後評価I A A I
治療効果判定Ⅱa B B II
スクリーニング目的Ⅱa C B II
血漿ANP
診断I A A I
重症度Ⅱa B B II
予後評価Ⅱa B B II
治療効果判定Ⅱb C C1 III
スクリーニング目的Ⅱb C C1 III
心筋トロポニン(T,I)*・血漿ノルアドレナリン#
診断- - - -
重症度Ⅱa B B II
予後評価Ⅱa B B II
治療効果判定- - - -
スクリーニング目的- - - -
表12 心不全におけるバイオマーカーの推奨とエビデンスレベル
推奨
クラス
エビデンス
レベル
Minds
推奨
グレード
Minds
エビデンス
分類
アルドステロン#・血漿レニン活性#
診断- - - -
重症度Ⅱa C B III
予後評価Ⅱa C B III
治療効果判定- - - -
スクリーニング目的- - - -
神経体液性因子(上記以外)#
診断- - - -
重症度Ⅱb C C1 V
予後評価Ⅱb C C1 V
治療効果判定- - - -
スクリーニング目的- - - -
*日本では心不全に対しては保
3.バイオマーカー(表12)
 心不全のバイオマーカーは多岐にわたるが,本項では,心不全の日常診療で測定されることが多く,また,病態を考えるうえで参考となるものを取り
上げる.なかでも,BNPとNT-proBNPは心不全のバイオマーカーとしては別格であり,スクリーニングから診断,予後予測まで幅広く用いられている.
3.1交感神経系 3.2レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系 3.3ナトリウム利尿ペプチド 3.4心筋傷害マーカー 3.5炎症性マーカー 3.6酸化ストレスマーカー 3.7尿酸 3.8バソプレシン 3.9その他
表12 心不全におけるバイオマーカーの推奨とエビデンスレベル
日本では心不全に対しては保険適用はないが,米国心臓病学会(ACC),
米国心臓協会(AHA),米国心不全協会(HFSA)におけるガイドライ
ンでは,トロポニン測定は,推奨クラスI,エビデンスレベルAであり,
欧州心臓病学会(ESC)におけるガイドラインでは,推奨クラスI,
エビデンスレベルCである.
#日本では心不全に対しては保険適用はない.
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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