心不全患者の活動能力を規定するもっとも重要な因子は運動耐容能である.運動耐容能の低下は心不全の主要な病態の1つであり,心不全の重症
度を反映するだけでなく,日常生活の活動度の低下や生活の質(quality of life; QOL)の悪化とも密接に関係する.運動耐容能の改善は心不全の治療
の主要目的の1つであり,運動耐容能の改善によって予後の改善も期待される.
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)