左室拡張末期径(mm) 48±4 44±3
左室収縮末期径(mm) 30±4 28±3
左室拡張末期容積係数(mL/m2) 53±11 49±11
左室収縮末期容積係数(mL/m2) 19±5 17±5
左室駆出率(%) 64±5 66±5
左室重量係数(g/m2) 76±16 70±14
左房径(mm) 32±4 31±3
左房容積係数(mL/m2) 24±7 25±8
右室拡張末期径
(心尖部四腔断面基部)(mm) 31±5 28±5
右室面積変化率(FAC, %) 44±13 46±11
三尖弁輪部移動距離
(TAPSE,mm) 24±3.5
三尖弁輪部s′波( cm/秒) 14.1±2.3
E/e′(中隔) 7.4±2.2 7.9±2.2
e′(中隔,cm/秒) 10.0±2.8 10.8±3.2
E/e′(側壁) 5.5±1.8 6.2±1.8
e′(側壁,cm/秒)
心不全の診療において心エコー法はもっとも重要な診断的検査である.心エコー法により,心機能の評価,血行動態評価,原因疾患の診断と重症
度評価を行う.また,患者の病態に変化があった場合や治療の前後など,経時的に検査を行うことにより,治療効果判定や予後評価にも有用である
(表15).心機能評価を行ううえでの必要な主たる経胸壁心エコー・ドプラ検査指標の日本人における正常値を表16に示す115, 116).
表15 心不全における心エコー法の推奨とエビデンスレベル
表16 心機能評価に用いる心エコー図指標の日本人正常値
(Daimon M, et al. 2008 115) ,Lang RM,et al. 2015 116) より作表)
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)