収縮予備能や心筋バイアビリティの評価を行う場合には安静時の検討では限界があり,ドブタミン負荷あるいは運動負荷心エコー法が有用である.
また,拡張能障害のために労作時に容易に左房圧が上昇し,運動耐容能が制限されている心不全患者であっても,安静時に左房圧が上昇していな
ければ,安静時の検査では異常値を呈さない.このような症例における拡張能障害,肺高血圧の検出には運動負荷心エコー図が有用と考えられる
124).
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)