推奨クラス エビデンスレベル
Minds推奨グレード Mindsエビデンス分類
NYHA心機能分類II度
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦30%
③ 左脚ブロック
QRS幅150ミリ秒以上
④ 洞調律
I B B II
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦30%
③ 非左脚ブロック
QRS幅150ミリ秒以上
④ 洞調律
IIa B B II
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦30%
③ QRS幅120~149ミリ秒
④ 洞調律
Ⅱb B C1 III
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF<50%
③ ペースメーカあるいはICDの適応
④ 高頻度に心室ペーシングに
依存することが予想される場合
IIa B B II
NYHA心機能分類I度
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF<50%
③ ペースメーカあるいはICDの適応
④ 高頻度に心室ペーシングに
依存することが予想される場合
Ⅱb B B II
NYHA心機能分類I ~ IV度
以下のいずれかを満たす患者
① 慢性疾患による身体機能制限
② 余命が1 年以上期待できない例
Ⅲ C C2 VI
推奨クラス エビデンスレベル
Minds推奨グレード Mindsエビデンス分類
NYHA 心機能分類III/IV 度
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦35%
③ 左脚ブロック
QRS幅120ミリ秒以上
④ 洞調律
I A A I
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦35%
③ 非左脚ブロック
QRS幅150ミリ秒以上
④ 洞調律
IIa B B II
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦35%
③ 非左脚ブロック
QRS幅120~149ミリ秒
④ 洞調律
Ⅱb B C1 III
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF<50%
③ ペースメーカあるいはICDの適応
④ 高頻度に心室ペーシングに依存することが
予想される場合IIa B B II
以下のすべてを満たす患者
① 最適な薬物治療
② LVEF≦35%
③ 左脚ブロック
QRS幅 120ミリ秒以上もしくは非左脚ブロック
QRS幅150ミリ秒以上
④ 高頻度でペーシングが可能な心房細動
IIa B B II
表29 CRT の推奨とエビデンスレベル
NYHA心機能分類III/IV度とII度では,推奨される対象患者(洞調律の場合)に以下のよ
うな相違点がある.
1) LVEFのカットオフ値:NYHA心機能分類III/IV度ではLVEF≦35%
に対し,II度ではLVEF≦30%
2) QRS幅120~149ミリ秒の場合:NYHA心機能分類III/IV度では左脚ブロックはクラスI,
非左脚ブロックは
クラスIIbに対し,II度では左脚ブロック,非左脚ブロックにかかわらずクラスIIb
2.心臓再同期療法(表29)
2.1 臨床効果 2.2 適用に際しての留意点 2.3 遠隔モニタリング(表30)
表29 CRT の推奨とエビデンスレベル
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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