心不全終末期で死を間近に控え,ほかの方法で緩和できない苦痛を伴う患者に対する最終手段として,適切な量の鎮静薬を用いて意識レベルを低下
させることが選択される場合がある.第一選択としてベンゾジアゼピン系薬剤のミダゾラムが使用される.実践法としては,始めに頓用的な軽い鎮静から
開始し,症状の持続がある場合に鎮静を増強する漸増法が行われる.
4.6終末期の苦痛
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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