全身倦怠感をきたす原因について,低心拍出以外に,抑うつ,甲状腺機能低下症,貧血,利尿薬過量投与,電解質異常,睡眠時無呼吸,潜在性感染
症などの有無を検索のうえ必要な治療介入を行うことが重要である.心不全による倦怠感は,薬物療法が奏効しないことが多く,有酸素運動や生活のな
かでエネルギー消費を分配するエネルギー温存療法などの非薬物療法が有効な場合がある902).
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)