6.1.1 心形態・心機能の評価
 心臓MRIは,正確さと再現性の点から,左右心室の形態と駆出率,左室心筋重量の測定においてもっとも信頼度の高い検査である105).形態評価やシ
ネイメージによる心室壁運動評価に基づいて心不全の原因疾患の診断が可能である106, 107).心エコー法では評価が難しい右室や複雑先天性心疾患の
評価において,MRIの有用性は高い108).しかしながら,時間・費用と画像解析における専門性の問題から,心エコー法の代替として用いる.
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
次へ
ダイジェスト版