MUSTIC-AF試験242)では,慢性徐脈性心房細動に対してペーシング適応のある心不全症例においてCRTの有用性が示された.一方,心房細動のレー
トコントロール後の心室ペーシング率も重要であり,HRS/EHRA/APHRS/SOLAECEのエキスパートコンセンサス252)では,両室ペーシング率は98%以上
が推奨されている.慢性心房細動例にCRTを適用する場合,ペーシング率を十分に確保できない場合は房室接合部アブレーションも考慮される14)
2.2.2 心房細動への対応
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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