CRTの植込みを行っても,その3~4割の患者が,CRTの効果が十分でない,いわゆる“ノンレスポンダー”となることが判明している.QRS波形に関す
るメタ解析では,左脚ブロック波形の患者でのみ,CRTの有用性が示されている253).一方,QRS幅については,RethinQ 254)やEchoCRT 255)の
結果からは,QRS幅が130ミリ秒未満の患者ではその効果は低いと考えられる14, 226).
2.2.3 QRS 波形およびQRS 幅によるCRT の効果
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)