薬剤によるレートコントロールが困難な場合や,洞調律
維持が血行動態や心不全管理から有益であると判断され
る場合には,リズムコントロールが選択される.心機能低
下症例でのリズムコントロールに使用できる経口薬剤は,
アミオダロンが第一選択となる.わが国では,心不全に合
併した心房細動に対する低用量アミオダロンの洞調律維持
効果および心拍数抑制効果が報告されており326),保険が適用されている.急性心不
全,慢性心不全を問わず,心房
細動の洞調律維持療法として,陰性変力作用が懸念される
ナトリウム遮断薬を用いてはならない327)
1.2.3 リズムコントロール
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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