推奨
クラス
エビデンス
レベル
Minds
推奨
グレード
Minds
エビデンス
分類
HFrEF患者
自覚症状の改善と運動耐容
能改善を目的として,薬物
療法と併用して実施
I A A I
HFrEF患者
QOLの改善および心事故減
少,生命予後改善を目的と
して実施
IIa B B II
運動耐容能低下を示す
HFpEF患者
運動耐容能改善を目的とし
て実施
IIa C B IVa
ICDまたはCRT-D植込み後
の心不全患者
運動耐容能改善およびQOL
改善効果を目的として実施
IIa C B IVa
薬物治療により安定した
肺高血圧症患者
運動耐容能改善およびQOL
改善を目的として,経験の
ある施設において監視下運
動療法を考慮
IIa B B II
デコンディショニングの進
んだ患者や身体機能の低下
した患者
筋力ならびに筋持久力改善
により日常生活活動やQOL
の向上を目的としてレジス
タンストレーニングを実施
 慢性心不全に対する運動療法の臨床的効果は以前から認識されていたが,その生理学的機序,ならびに安全性やQOL,生命予後,および医療経済
的効果について明らかになったのは比較的最近である.運動療法を含む包括的心臓リハビリテーションは,慢性心不全の治療や予防ばかりでなく疾病
管理プログラムとして今後重要性が増すと考えられる(表32).以下に述べるエビデンスは欧米での報告が多くを占めており,今後はわが国のエビデン
ス構築が望まれる.
4.運動療法
(表32)
表32 心不全における運動療法の推奨とエビデンスレベル
4.1運動療法の効果(付表2)191) 4.2特別な病態の心不全 4.3運動トレーニング様式 4.4運動療法の禁忌 4.5運動処方
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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