ピモベンダンは,心筋収縮調節蛋白トロポニンのカルシウム感受性を増強することにより,細胞内カルシウム濃度の上昇をきたすことなく心筋収縮力を
増強する.さらに,PDE活性を抑制することにより血管拡張作用を示し,心拍出量の増加と肺毛細管圧の低下が得られるが,急性心不全に対する明確
なエビデンスはない.
4.4.5 カルシウム感受性増強薬(ピモベンダン)
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急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)