心室中隔穿孔の発症頻度は自由壁破裂の約半数と報告されている.急性心筋梗塞発症後3~5日で発症することが多い.中隔穿孔患者は通常,急激
に血行動態が破綻し,低血圧,両心不全症状(ときに右心不全が主体),それにあらたに発生した汎収縮期心雑音が認められるのが特徴である.心原性
ショックをきたしている患者では緊急手術が必要である.
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)