1980年代から行われた種々の経口強心薬の大規模臨床試験は,ことごとく否定的な結果に終わり208, 209),米国では経口強心薬について否定的な見
方がなされている.しかしながら,生命予後の改善効果のみが慢性心不全治療の最終目的ではないとの見解にたてば,経口強心薬の臨床的有用性に
ついても再考慮すべきであろう.
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)