わが国では急性心不全でカルペリチドの使用頻度が高いが,その腎保護効果については結論が出ていない405).バソプレシンV2受容体拮抗薬のトル
バプタンでは,少数例の研究ではあるが,eGFR 15~60 mL/分/1.73m2 のCKDステージ3~4の症例でフロセミドの使用量を減らせたとの報告もある
406).急性期に薬剤で十分な利尿と血行動態の改善,自覚症状の改善が得られない患者では,血液浄化療法を考慮する.
8.2.6 主に急性心不全,急性増悪時に使用される薬剤
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急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
ダイジェスト版