肺高血圧症患者に対する運動療法は従来は禁忌とされていたが,近年ランダム化比較試験467) において運動療法実施群で非実施群よりも運動耐
容能とQOLの改善が良好と報告され,2015年ESC/ERSガイドラインでも監視下運動療法がクラスIIaとして推奨されている468).ただし,実施にあたって
は,薬物療法により安定状態にある中等症以下の肺高血圧症に対して,経験のある施設において監視下で実施する運動療法がすすめられる.
また,症状を伴う過剰な身体活動はすすめられない.
4.2.3 肺高血圧症
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急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)