糖尿病を合併する心不全症例は増加しており,その頻度は13%(1989年)から47%(1999年)へ増加している383).また,糖尿病患者の約半数が左室
拡張機能障害を有するとされており384),そのような症例では心不全を含む心血管アウトカムが不良である385)

 糖尿病は心不全の独立した危険因子であることから386),心不全の発症予防や進展抑制を目的とした糖尿病への治療介入が必要である.
7.1 病態
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)
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