7 薬理遺伝学検査
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 薬理作用,薬剤の副作用には個人差があるが,この個人差は薬物代謝関連酵素(例えば CYPs),薬物トランスポーター,薬物受容体等をコードする遺伝子の多型
と関係することが知られている.投薬前にそれらの遺伝子多型を検査することで,薬理効果を確実にしたり,重篤な薬剤副作用を回避したりすることが可能になると考
えられる.ワルファリンやクロピドグレルに関して研究成果は蓄積しているが,臨床的有用性に関してはさらなる検証が必要である.

 診療の場でこれを行う際は,日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」9)を遵守して実施されなければならない.
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心臓血管疾患における遺伝学的検査と遺伝カウンセリングに関する
ガイドライン(2011年改訂版)

Guidelines for Genetic Test and Genetic Councelling in Cardiovascular Disease(JCS 2011)