体外設置型VADの適応は,profile 1 でPCPSなどの補助循環でも血行動態が保てない場合のBTD,profile 2相当であるが移植適応判断を一時保留せ
ざるをえない場合のBTCである.全身状態が不良のまま緊急手術になることも多く,とくに術後急性期には敗血症や多臓器不全による死亡率が高い.
わが国の主要施設における体外設置型VAD術後の1年生存率はおよそ50~80%と報告されている825- 827).体外設置型VAD術後の生命予後予測因子に
関しては,高齢,低栄養,臓器障害のほか,右心不全の合併やprofile 1などが報告されている827- 830).
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)