日常生活の身体活動能力に基づいた重症度分類である23).この方法は簡便であり,患者のQOLを反映している.一方,それぞれのクラスの判断基
準となる具体的な日常活動レベルが曖昧であり,定量性・客観性に乏しい点が欠点である.とくに心不全の病歴が長い患者は,自らの活動を制限し
ていることがあり,注意が必要である(II. 総論1. 定義・分類[p. 10]参照).
急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Acute and Chronic Heart Failure
(JCS 2017/JHFS 2017)